「自然に還る素材でつくろう」 がテーマだったリノベが終わり 実際に生活をはじめて一年が経ちました。 元々の土壁はそのままに、
土に還るモイスボード、 100%自然素材の漆喰、 杉の赤身のフローリング、
床や家具の塗装は
口に入れても安心なオイルを使用。
合板、集成材、石膏ボードは
一切使いませんでした。
そんな家に住み始めて季節がめぐりました。 はっきりと気づいた変化があります。 それは他の人の家に行くと
「空気」が気になる
ようになったのです。 揮発性の接着剤や塗料、ビニールクロス 新建材特有の空間が持つ匂い。
「自然素材の家」と謳われている家でも、 本当に健康的で環境を汚さない建材が 使われているのか疑わしいこの頃です。 漆喰、珪藻土ですら、化学接着剤などの 化学物質が含まれているものが大半で、 本当に100%自然素材が手に入りにくい現代。 せっかくの天然の木材に、 化学合成の接着剤や塗料、木材保護剤が 多く使われるようになりました。 こうした建材は特殊ゴミとして 処分しなくてはなりません。
無垢のフローリング材です!と言っても、 表面に樹脂でコーティング塗装すれば、 土に還らない、自然に循環されることのない
ゴミになるのです。
自然素材という言葉は表面的で
軽く使われている悲しい現状。 建築関係者ですら
その木材がどこからきて
処分されるときはどう廃棄されるのか
分かっていない人が多い中 本物を見分けることがとても難しい。
合板、集成材、パーティクルボードなどの
加工された木材に使われる接着剤、 フローリングの表面の塗料、着色料、 木材保護のための防虫、抗菌剤などは、 環境だけでなく健康にも悪影響を及ぼします。 現在使われている建材にもアスベストや 発がん性の疑いのある物質が含まれていて、 それが始終空気中に放出されているのです。
アスベストが出てきたときには、
素晴らしい建材だとこぞって使いました。
こういった便利で安い新建材は、
多くの人たちが健康被害に悩まされ、
犠牲者が出てはじめて禁止されることになります。
日本で禁止されたのは、海外で禁止されてからしばらく経ってからです。
現在使われている建材にもアスベストや
発がん性の疑いのある物質が含まれています。
建材の性能評価で、F☆☆☆☆(フォースター)
があるものを使っているから安心だ、と業者は説明します。
F☆☆☆☆(フォースター)の建材というのは、
ホルムアルデヒドの発散が少ないというだけで、
まったく含まれていないわけではありません。
またホルムアルデヒド以外は規制がないため、
F☆☆☆☆(フォースター)だから
有害物質が含まれていない
ということではないのです。
発がん性の疑いのある物質が含まれていて、
それが始終空気中に放出されているのです。
床の上に寝転ぶ猫だって
自然のままがいいに決まってる。
なぜ私たちは伝統的で簡素な木材加工法を、
健康や環境をゆくゆく損なうような技術と
交代しなければならないのでしょうか?
化学的な保護塗料や接着剤を使わなくても
木造建築は何百年も持つことが分かっているのに。
日本には1300年もの世界最古の木造建築が
目に見える形で今でも存在しているのに。
木材が生きつづける家ならば
100年以上経って役目が終わっても
自然の中に還ることができる。
呼吸ができなくなるような塗料で
皮膚をふさがないで!
役目を果たした後には土に還りたい
と木が叫んでいる。
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